MIETAって何ができるの?

未来のキャッシュフローを予測する

MIETAは「みえた」と読めば良いのですか。
はい。「みえた」と読んでください。
「みえた」ではなく、MIETAとしたのには理由があるのですか。
あります。
MIETAという名称は、Management Information Envisioning Tool provided by Accounntax の略です。
弊社のスタッフでも、日本語の「見えた!」を駄洒落にしてつけたと思っている者が多いのですが(笑)、本当は真面目に考えて付けた名前です。
MIETAは会計ソフトなんですか。
私どもは、MIETAを「経営『見える化』ソフトウェア」と呼んでいます。
MIETAは、経営情報のうち、特に、会社のお金の情報、キャッシュ・フロー情報を見える化することに重点を置いて開発したソフトウェアです。したがって、利益の計算より先に、会社のお金がどうなっているのかを把握するために、キャッシュ・フロー情報を表示するようになっています。
キャッシュ・フロー計算書も財務諸表の一つですので、その意味では会計ソフトの範疇に入ると思います。しかし、一方で、会計ソフトを利益と税金を計算するものと考えると、MIETAは会計ソフトではないということになります。残念ながら、MIETAのバージョン1.0では上場企業と同じルールに基づく会計仕訳を作成することはできますが、決算書を表示することが出来ないからです。
では、MIETAのユーザーは決算書が見たいときにどうすれば良いのですか。
MIETAのユーザーは、MIETAが作成する会計仕訳のデータのエクスポート(書き出し)を行い、弥生会計や勘定奉行を初めとする市販パッケージソフトウェアに、そのデータをインポートして決算書を作成することになります。
アカウンタックスと顧問契約を結んで頂くお客様に関しては、毎月の試算表や決算書の作成をアカウンタックスが責任をもって行います。また、それ以外のお客様の場合でも、現在ご契約されている会計事務所で、MIETAが作成する会計仕訳を利用して、試算表等を出力して頂くことが出来できます。
そうするとMIETAを利用しても別途会計ソフトを購入する必要はないのですね。
既存の顧問の先生方が対応いただけない場合であってもは、別途アカウンタックスと顧問契約を結んで頂ければ会計ソフトを購入して頂く必要はありません。申告書を作成しない顧問契約もありますので、お気軽にご相談頂きたいと思います。しかし、どうしても自社内で試算表や決算書まで完結させたい場合には別途会計ソフトを購入して頂く必要があります。
アカウンタックスとしても出来るだけ早く決算書を出力する機能を実装したいと考えておりますので、それまでご不便を掛けますが、ご理解を頂けます様お願いいたします。
試算表や決算書が出せないとなるとお客様は何を見て経営管理を行えばよいのでしょうか。
はい。よく聞いて頂きました(笑)
MIETAを利用するにあたって、まずはキャッシュ・ブラウザをご覧頂きたいと思います。
キャッシュ・ブラウザ・・・ですか。初めて聞く言葉ですが、それは何ですか
お客様のキャッシュ・フローを管理するための画面で、MIETAのメインの画面になります。
キャッシュ・ブラウザは、各現金及び預金口座の残高を把握する「口座明細ビュー」と各口座の入出金の状況を預金通帳イメージで表示する「通帳ビュー」、そして、会社の全ての取引を表示する「取引ビュー」で構成されています。この三つの画面を利用して、キャッシュ・フロー情報を把握することが出来るのです。
キャッシュ・ブラウザのスクリーンショット

キャッシュ・ブラウザ

いままで見たことのない画面ですね。
はい。実用新案の申請をしている
MIETAオリジナルの画面です。
このキャッシュ・ブラウザを使って、キャッシュ・フローを把握するということですが、実際の運用方法がイメージできるように説明していただけますか。
それでは、請求してから入金されるまでの流れでご説明させて頂きます。
逆にご質問させて頂きたいのですが、販売管理用の自社システムを持たない中小企業の請求書って、どういう風に作っていると思いますか。
私は素人なので良く解りませんが、エクセルとかワードとかのソフトウェアを使って作っているのではないでしょうか。
正解です。 販売管理用の自社システムがない会社の多くがエクセルで請求書を作成しています。エクセルで請求書を作成すると、それを印刷して1部はお客様のところへ発送し、1部は自社の控えとして保管します。
問題はここから先です。
請求書を出したら入金予定日どおりに入金されるかどうかを管理する必要がありますが、それが間違いなく出来ている会社ばかりではないのです。
そうなんですか。
残念ながらそうなんです。
エクセルで請求書を発行している場合、その入金状況を管理するために別途管理簿を作成する必要があります。そして、その管理簿上で入金予定日ごとに入金の有無を確認し、実際入金日を確認する作業が必須になります。
エクセルで請求書を作るところまでは、多くの会社が間違いなく実行できているのですが、その後の管理簿作成以降の作業が正確に出来ている会社ばかりではないのです。
そこで、MIETAでは、MIETA自体で請求書を発行することで、その後の入金の管理も出来るようになっています。そして、その請求書一枚ごとのデータが「取引ビュー」に表示されます。
取引ビューのスクリーンショット

取引ビュー

なるほど。請求書をMIETA自体で作成することで管理簿の作成が不要になっているのですね。
はい。更にMIETAでは請求書を発行すると、入金予定日に入金されるという仮定で「通帳ビュー」に入金データが反映され、その分「口座明細ビュー」の預金残高も増えるようになっています。
つまり、入金される前に、「仮に予定通りに入金されたら預金残高はこうなりますよ」というのが解るようになっているのです。
口座明細ビューと通帳ビューのスクリーンショット

口座明細ビュー(左)と通帳ビュー(右)

それは面白いですね。その後、実際に入金されたらどうするんですか。
実際に入金されると預金通帳に入金の記録がされます。
入金予定日どおりに入金されれば、なんの問題もないのですが、入金するかどうかは請求先が判断することなので、お客様の側ではコントロールすることは出来ません。結果的に、入金予定日より早く入金されることもありますし、遅い場合もあります。すると、この時点ではシステム上は入金予定日に入金があることになっているので、MIETAのシステム残高と実際の預金残高に差異が発生します。
その差異はどのように把握するのですか。
この差異を把握するために、キャッシュ・ブラウザの「口座明細ビュー」に実際残高の入力欄が設けられています。この欄に実際の残高を入力すると差額のところに、MIETAのシステム残高と実際残高との差額が表示されます。
この差額を解消するにはどうすれば良いのですか。
「取引ビュー」にある請求情報に実際入金日を入力すると、「通帳ビュー」「口座明細ビュー」にその結果が反映され、MIETAのシステム残高は通帳の実際残高と一致することになります。 ここでMIETAのシステム残高と通帳の実際残高とが一致しているということは、過去の取引の処理が正しく行われたという証になります。
この一連の作業がキャッシュ・ブラウザの画面上で出来るわけですね。
はい。請求書の発行は「入金フロー」という別の画面で行いますが、一度データを作成してからの一連の作業を、キャッシュ・ブラウザ上だけで実施可能です。
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