代表ブログ
2021年、早めに取り組むべきこと
公認会計士・税理士の山口真導です。
2021年の仕事始めに当たり、個人的な想いと皆さんに取り組んで頂きたいこと、そして今年の抱負についてお伝えしたいと思います。
1.年頭雑感
仕事始め初日から緊急事態宣言の予告からはじまった2021年。年が変わって流れが変わるかと思いきや、コロナ禍の中の真っ只中にいることを痛感させられている方も多いでしょう。
わたしもその一人です。
「感染経路不明の感染者が増加している」という一方で、「夜の会食が感染源だ」という矛盾した情報から導き出された自粛に、昭和の運動部の理不尽さを感じます。こんなやり方だから若者達は外出するのでしょう。
「男だろ」と言われて、わずか20kmで3分差の相手を追い抜いたのは、未だに昭和の香りを漂わせる我が母校駒沢大学の陸上部ですが、いまや少数派なのは明らかです。(箱根駅伝の追い抜きシーンは心底感動しましたが)
わたしはバリバリの昭和の人間ですので、自粛と言われたら自粛出来るタイプですが、経済人としては、現状に満足しているわけではありません。
コロナについては終息を考えるよりも、かぜやインフルエンザのように共生していく世界を考えるべきなんだとは思いますが、こうした素人考えを思っても、防護服を着て戦っている医療関係者の方々に申し分けなくて、声を大にすることも気が引けてしまいます。(現場の方はやらされているだけで現場にいかない偉い人が決めているのでしょうが)
言いたいことは色々ありますが、ビジネスマンとしては、これらを所与の条件として、どう対処していくかを考えるべきでしょう。
コロナのおかげで良くなったこともあります。
オンラインでの面談や在宅勤務の定着などは大きな前進です。家族との時間が増えた方も多いでしょう。わたしどものお客様でも、コロナの影響で業績を伸ばした方や採用を増やして事業を強化されている方がいます。いま出来ることを考えて、着実に実行していくことです。ただ、以前と比べて積極攻勢一辺倒というわけにはいきません。守りを固めて、そろりそろりと事業展開をすすめていくのがセオリーではあると思います。
2.2021年に早めに取り組んで頂きたいこと
今回の自粛の影響は、目に見えて倒産という形で出てくるのではないか?と思います。自社の資金繰り難と連鎖倒産を避けるためには、手許資金を分厚くしておくしかありません。二度目のコロナ融資は厳しいというのがもっぱらの評判です。資金が不足するケースでは、リスケジュールを常に念頭に置き、臨機応変に対応する必要があると思います。
在庫を減らしましょう。不良在庫は損切りして資金化してください。多少の欠品には目を瞑り、出来るだけ注文を受けてから発注をかけるようにしましょう。仕入単価が多少上がっても、在庫を持たない方がコロナ禍の資金繰りには良いと思います。欠品がどうしても嫌なら最適な発注点をしっかり検討ください。
固定費について見直しをしてください。不要なサブスク契約の解約、事務所の移転、電力やガス会社の契約変更など、多少手間がかかりますが、時間があるならコチラに割けば、確実にリターンが得られます。
前受収益の作り方を真剣に検討してすべきと思います。1年分前払いしたら値引きというような施作のほか、ある程度の高い料金を設定して永年無料のサービスなども検討すべきと考えます。
利益率を高める必要があります。値上げが望ましいですが、単純な値上げは難しいでしょうから、客単価の引き上げを目指しましょう。アップセル、クロスセルの具体策を検討し実行しましょう。
この辺のやり方の、更に詳しい情報はビズ部の下記の記事で紹介しています。ぜひご覧ください。
3.2021年に向けた抱負
最後に、弊社で今年新たに取り組もうと思っていることを、具体的な対策の例示とサービスの予告、そして自分へのプレッシャーを兼ねて、ご紹介させて頂きます。
(1)オンライン研修コンテンツの制作
まずは一歩立ち止まって、いま無形の状態のものを有形化して「商品」にしようと思っています。
1つめは、同業者向けの節税研修を動画コンテンツ化してオンラインで提供出来る様にしようと思っています。昨年も何軒か同業者の方からセミナーに参加したいという連絡を頂きました。すでに5年もセミナーをやってきたので、この辺で一度ノウハウを整理してコンテンツ化してみようと思います。
もう1つは激安税理士と契約して苦労している経営者向けに、本来欲しかったアドバイスの部分をオンラインで提供するサービスの準備をはじめます。開始は少し先になると思います。不景気には起業が増える傾向があります。起業当初は税理士は誰でも同じに見えるようで激安税理士の独占市場になっています。これでは、うまくいく可能性のある事業もおカネの面で問題を抱えてしまうと思います。うまくいくべき事業と起業家に向けてコンテンツ販売を出来る様に準備を整えたいです。
(2)業務ツールのクラウド化・AI化
既存のやり方に拘らず、新しいやり方を模索する年にしたいと思います。コスト削減より先に「時間削減」を目指します。時間削減すればお客様満足度も上がりますし、長期的にはコスト削減にも繋がります。
幸い、弊社もコロナ融資で資金残高は例年になくありますので、こうした部分に資金投下をしていきたいと思います。
(3)レンタル経理の拡販
経理社員、パートからレンタル経理への移行を進めて頂くべく、広告宣伝活動を行います。弊社が提供するレンタル経理サービスは、かなり良いサービスだと自負してしていますが、それを伝える努力が足りていない(自戒を込めて)と考えています。
起業家向けオンラインコンテンツの中で、レンタル経理が目指す、本業集中と分業化の両立を訴求していきたいと思います。
(4)レンタル経理ツールの開発着手
現在、他社製のクラウド会計ツールを利用していますが、これを自社開発のものに置き換えていきたいと考えています。まずは志を同じくしてくださるエンジニアの募集から開始し、来年に開発着手を目指していきたいと考えています。
こちらに書いたのは「新たな」取組であって、「財務力・会計力・税務力で幸せな社長を増やす」という経営理念については全く変更はありません。昨年同様、資金調達から節税まであらゆる方法を駆使して、社長の手取りを増やすことを通じて「幸せな社長」を増やしていく所存です。
どうぞ、2021年もよろしくお願いします。
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