代表ブログ
社長の投資は変額保険と企業型401Kから始めましょう
こんにちは、公認会計士・税理士の山口真導です。
節税のご相談だけでなく、投資のご相談もちょくちょく頂きます。
そのとき、皆さんに一番オススメしているのが変額保険と企業型401Kです。金融リテラシーが高い社長に提案すると、皆さん強い興味を持たれる商品ですが、前提知識がないと「また保険の提案?」という感想になってしまいます。
そこで、前提知識からはじめて、変額商品と企業型401Kについて、ご紹介してみたいと思います。
1.社長は株式投資に時間を使ってはいけない?
個別銘柄投資で一度も利益を得たことがない下手くそ投資家の負け惜しみを言わせてもらうと、社長は株式投資に時間を使ってはいけません。
これは負け惜しみではありますが、本業が何もしなくても儲かっているならいざしらず、そうでもないのに株式投資に時間を使っているとしたら、やはり問題だと思います。
つまり、極一部の社長を除いては、株式運用はプロに任せるべきだと思います。つまり、買うべきは「投資信託」ということになります。
2.社長の投資は時間を使え!!
投資信託を買うと決めたら時間を使って下さい。時間を使うといっても、自分の時間を使えという意味ではありません。「長期投資をしよう」ということです。
長期投資をすることによって、複利の効果を使うことが出来ます。長期投資も複利も解らん!という方は下記リンクで勉強してください。
3.社長はリスクを避けろ!!!
オーナー社長は、自社の経営自体がリスクの塊です。したがって、投資までリスクを負ってしまっては、幸せな人生が送れません。出来るだけリスクの低い投資の方法を採用するべきです。
そこで、「積立投資」をオススメします。なぜ、積立投資をオススメするかというと、ドルコスト平均法を利用するからです。
理屈の説明より実際の数字をみて確認してみましょう。下記の図は、冷凍みかんを3ヶ月間毎月2,000円分購入し、全量を4ヶ月後に売却したケースです。このケースで3ヶ月合計6,000円の投資で4ヶ月目に600円の利益を確定しています。
注目して頂きたいのは、単価が100円→50円→40円→60円と投資を始めた時より下がっていることです。1ヶ月目に100円で仕入れた冷凍ミカンを4ヶ月目に60円で売却したのに、なぜ600円の利益を得ることが出来たか?というと、毎月2,000円と投資額を決めて、それを守り通したからです。
100円だったものが50円に値下がりしたら心配になって売りたくなるのが素人(=私)です。しかし、相場はこのように上下に動くものです。600万円の利益の源泉は2ヶ月目と3ヶ月目に50円→40円と値下がり続けているのにルールを守って購入したため平均単価が54.5円まで下がったことによるものです。
積立投資の場合、我々社長は、ひたすら毎月2,000円を払い続けていれば良いだけです。相場のことは忘れて、プロに毎月決まった金額を託しましょう。平均単価は相場の上下動の影響を緩和するように自動的に調整されます。
確かに、上の例でいえば40円で110個買って60円で売却した方が、利益の額は大きいですが、その為には、この相場をずっと見ている必要がありますし、仮に40円で底値と思って買っても60円にはならず30円になる可能性もあります。そんなことに一喜一憂している暇があったら本業のお客様を一人でも増やした方が良いということです。
わたしがやっている変額保険はいまのところ年利10%くらいで増えています。利回り保証はありませんので、下に触れる可能性はゼロではありませんが、毎月、積み立てているのでそうした下振れリスクも、ある程度は減らせていると思います。
4.社長は会社を使え!!!!
オーナー社長にとって、会社は「所得税」を節税するための武器です。役員報酬で受け取った後で投資信託を買えば法人税の節税にはなりますが、所得税を引いた後の分しか投資に回すことが出来ません。
したがって、会社で投資はしたいのですが、通常、会社で投資信託を買っても経費にならないので、結局、法人税引後の資金を投資するしかなくなるのが普通です。
そこで変額保険の登場です。
変額保険は、上手に設計すると4割損金になります。つまり、中身は、ほぼ投資信託なのですが、法人税の計算上損金に入る部分があるのです。ということは、積立投資額のうち約13%が投資時点で法人税を減らす効果がありますので、更に、その分利回りを上げる効果が期待出来るです。
もちろん、解約したら益金になりますが、その益金をどう処理するかは、わたしにご相談下さい。相談しなくても、裸で納税するような社長はいないと思いますが、念のため、お伝えしておきます。
5.社長個人では企業型401Kに加入しましょう
iDeCoとか企業型401Kも、その運用の中身は投資信託の積立投資です。毎月給与から差し引かれた掛け金(実際には会社が負担している部分もありますが)は、定期預金という選択も出来ますが、それ以外は投資信託の購入に充てることになります。運用は、ここまでご説明した「長期運用」「複利」「ドルコスト平均」、そして「節税」です。というのも掛金は全額所得控除、一時金で受け取れば退職所得扱いだからです。
会社では変額保険をやりつつ、個人では企業型401Kを満額実施する。ここまでやってから、他のことは考えましょう。
結局、最後は節税の話になってしまいましたが、節税で投資にレバレッジをかけると効果が高まりますし、失敗のリスクを減らすことが出来るので、是非、漏らさず、しっかり取り組むようにして下さい。
変額保険と企業型401Kの話のように、社長の手取りを増やすために、何をどうやってやっていくのか?の方法論をセミナーではお伝えしています。是非、セミナーに参加して下さい。
次回は2021年3月10日(水)です。
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