代表ブログ
いまは迷わず公庫に融資を申し込もう!
1日1日が大切です。
節税ソムリエの山口です。
しばらく音信不通ですいませんでした。
ロックダウンに備えて、当面資金繰りに支援が必要なお客様の対応をしておりました。
来週にも外出禁止ということになるかもしれない状況の中、いま何をするのかで今後の経営状況に大きく差が付いてくると思って、精力的に活動しています。
その活動の優先順位についてご紹介したいと思います。
まず、公庫のコロナ融資を申し込む
融資なので返済が必要になります。ですが、国や都道府県から現金支給の話が出てくるのを待っていても、何も出て来ない可能性が、かなりの確率であるでしょう。何より、我々経営者は、平時であっても、決まっていない他人の意思決定をあてにしてはいけません。
ですから、いまはコロナ融資を申し込んで下さい。融資を受けても、必要なければ繰上返済すれば良いだけです。
申し込みは郵送でも受け付けてくれます。わたしは窓口に行きましたが、パンク状態になっているので、郵送の方が手続が早いという「謎の情報」もあります。
わたしの融資の先生である東川仁先生がコロナ融資の申込の詳細をまとめてくれてますので、こちらをご覧下さい。
まだ公庫の申し込みをしていない皆さんが思っているコロナ前の公庫と、いま現在の公庫とは別モノです。わたしが実際に公庫にいって見てきた情報を下記に記載します。
実録1:本当にコレで足りますか?と聞かれました。
前々期黒字で1千万円公庫で融資を受けたお客様と同行しました。前期は赤字で債務超過になっていますが、追加融資を1千万円申し込みました。公庫で担当者の方から、「本当にコレで足りますか?」と聞かれて、結果、申込額を2千万円に増額して審査通過、4月17日着金予定です。
実録2:初めての融資の申込で「ヒアリングは電話でやります」
2期目の決算を迎えていないお客様と公庫に同行しました。1期目も黒字で、2期目は更に大きな黒字ですがコロナの影響で2月の売上が減少しました。通常、初めての融資の申込の場合、公庫に社長が出向いてヒアリングを受けるのですが、あとの手続は電話で良いと言われました。とにかくスピーディーに審査をするということのようです。
実録3:昨年12月に融資を受けたばかりの会社が融資一本化で返済額を減らして、かつ、真水資金を調達
昨年12月に融資を受けたばかりなので、追加の融資は難しいだろうが、複数の融資を一本化して返済期間が伸ばせるだけでも意味がある(=変則的なリスケジュール)と思って公庫に同行しました。結果、真水資金1千万円と、返済猶予1年で、1年後からの返済額も、いまよりも減らすことが出来ました。
なお、保証協会の4号又は5号保証は薦めないのか?というと、薦めないわけではありませんが、市区町村で業績悪化の証明書を受け取り、保証協会で審査をして、更に金融機関の審査もあるということで、手続が煩雑で時間がかかるので、一番最初にはオススメしていません。これから取り組むなら、公庫を優先して手続して、その後、余裕をみながら、保証協会からの融資を検討下さい。
休業を真剣に検討する
いま売上が上がっていないにも関わらず、社員を出社させている社長は、休業を真剣に検討して下さい。
そもそも出社させると「感染する」リスクと「感染させる」リスクの両方が高まります。早めに自宅待機させた方が安全です。
また、経済保障について、現金支給を求める声が大きいのですが、総理の国会答弁をニュースなどで見ていると、「雇用調整助成金」を使うことで、現金支給がなされていると政府は認識しているように見受けられます。我々会社経営者は、雇用保険に入れないので、完全に蚊帳の外ですが、おカネを出す側の考え方を組んで動かなければ何も受け取れませんので、その方針に従って舵を切るしかないでしょう。
雇用調整助成金は、休業手当を基本給の60%以上支給した事業者に、休業手当の90%を助成する形になっています。但し、1人当たり日額8,330円が上限なので、1ヶ月を20日分として166,600円が上限となります。仮に基本給50万円の社員の場合は、休業手当として60%の30万円を支給した場合でも、雇用調整助成金は166,600円しか受け取れませんので、持ち出しが333,400円発生します。
このように休業手当を全額補完してくれるわけではありませんので、結局、我々オーナー社長からすると結構な持ち出しが発生する制度です。まったっくもらえないところを基準に考えて、166,600円ももらえる!と考えて活用する他ありません。
わたしは助成金の専門ではないので、サポートが必要な方で周りに頼りになる社労士がいない場合は、ご相談頂いたらご紹介させて頂きます。助成金の支給申請をするところで審査が厳しいというような話も聞いたことがあります。
わたしの保険提携先の保険サービスシステムさんが雇用調整助成金について、分かり易く纏めてくれています。詳細確認されたい場合は、コチラを参照下さい。
我々事業主は、社員の雇用保険料も負担しているわけで、社長だけ蚊帳の外というのは納得がいきませんが、「立ってるものは親でも使え!」の精神で、ここはガマンしていきましょう!
資産の見直し
以前、メルマガでも取り上げた内容ですが、会社保有資産のうち、含み益のある資産の確認をして、換金手続を検討下さい。メルマガをまとめた記事をビズ部で公開していますので、こちらをご参照下さい。