代表ブログ
節税は目的ではなく手段
いまこそ節税への正しい理解を!
節税ソムリエの山口です。
ご存じのとおり、わたしは「節税」というキワードを選んで情報発信をしています。その理由は、節税対策を提案していない税理士が沢山居るという仮説があるからです。契約するときは、節税対策バッチリとアピールするけれど、いざ契約すると節税しない方が良い会社になるとか言い始める「アレ」です。
ですが、わたしがお客様に提供しているものは節税ではありません。格好付けすぎかもしれませんが「明るい未来」です。節税はそのために有効な「手段」なのです。
いつ節税になるか?への誤解
多くの節税を否定する人々が仰るとおり、多くの節税対策が、課税の繰延であって、税金が減るということはありません。但し、そこには、その対策を実施した段階では。という条件が付きます。
節税は黒字の時にします。すると、その時に納税する税金は減ります。節税対策で繰り延べた利益が戻ってきます。その時に節税したときと同じように黒字の場合には、繰り延べた利益にも課税されて、結局税金を払うことになります。だから意味がないというヒトが沢山います。
しかし、繰り延べた利益が戻ってくるときに赤字の場合は、話が変わります。この場合は、戻ってきた利益に課税されません。つまり節税は、節税対策を実施したときではなく、業績が苦しい時に発生するのです。
経済は循環しているという事実
節税を否定する人々が無視している事実があります。それが、経済は循環しているということです。つまり、いま黒字の会社であっても、外部環境の変化によって、黒字が保証されない未来があり得る、ということです。
こうしてコロナ危機に直面しているので、今は、この話もほとんどの社長が頷いて聞いて下さいますが、リーマンショック、東日本大震災があったにもかかわらず、ここ数年は、多くの方がそうした事実から目を背けてこられたと思います。
悲しいけど、節税になります。
将来の予測というのは、人それぞれですし、わたしもエスパーではありませんので、細かいところまで正確な予測が出来るわけではありませんが、数年前から世界経済が安定的な方向に向かっていると考える人は、そう多くはいなかったと思います。
その期間に何もしなかった社長には、法人税を支払った後の資金しか残っておらず、節税を実施した社長には、繰り延べた利益が残っているというのが現実です。そして、結果的に、繰り延べた利益は課税されずに、また事業資金として手元に戻ってくるのです。
まさにアリとキリギリスの世界です。
童話の世界だけではなく、歴史的にも、そうしたことが繰り返されてきているし、今後、一層、そうしたことが増えると私は思っています。この予測は当たらない方が幸せかもしれませんが、どうしてもそう思えないのです。
悲観的に準備しなければ楽観的な未来はない。
そう考えると、節税対策は、決して楽しいものではありません。しかし、こうした地道な努力や準備の積み重ねが、今回のような緊急事態で大きくチカラを発揮します。
そもそも、社員や取引先の生活を支えなければならない社長の仕事として、未来を悲観的に捉えて、しっかりと準備する能力は不可欠だと思います。そして、それをしっかりと支えるのが、我々税理士の使命だと思います。社長以上に楽観的に考えて、節税を否定する税理士は要らない。と私は思っています。
目先のことでしか動かないのが人間
ところが、残念なことに、人間は目先のことに注意を奪われガチです。ですから、結局、「節税」という目先のキーワードが一番集客しやすいのです。つまり、わたしのメルマガ読者は、ほぼ全員が、目先の節税で集まった皆さんです。中には、こうした状況になって、慌てて節税しなきゃ!と思っている人もいることでしょう。
今日のメルマガは、かなり高い割合で、読者を怒らせていることでしょう。一方で、何人かは、なるほどと膝を叩いて下さっていると思います。正直、この状況で、この話に賛同出来ないとしたら私のチカラでは救いようがない社長です。どうぞ、メルマガ登録を解除して下さい。しかし、いま、ようやく節税の本質に気が付いたという方がいらしたら、しっかりとサポートさせて頂きたいと思います。
何事も初動が早いことが重要です。次回セミナーは、3月26日(木)です。ライブ受講の席もまだありますし、オンライン受講も可能です。善は急げ! すぐにお申し込み下さい。
こういうとなんですが、今年の利益を1回払いで来期に繰り延べる方法も紹介してます。ようやく節税の重要性に気が付いた慌てん坊の社長にもちゃんと答えを用意してあるセミナーです。